2018.02.24

相続税の計算構造

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相続税

相続税の計算

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相続税額は、以下の段階を経て計算されます。

1.課税価格の計算

1.被相続人が遺した遺産の総額と相続税法上財産とみなし財産の金額を合計

2.相続税法上の非課税財産を合計

3.被相続人からの相続時精算課税制度適用財産に係る贈与財産の金額を合計

4.被相続人の債務とご葬儀に要した費用を合計

5.相続により財産を取得した者が相続前3年以内に被相続人から贈与により取得した財産の金額を合計

6.1-2+3-4+5=課税価格

2.相続税の総額の計算

1.法定相続人の数に応じた遺産に係る基礎控除の金額を計算

2.の課税価格の合計から遺産に係る基礎控除を控除した金額を各法定相続人が法定相続分に応じて相続したとみなした金額に相続税速算表に当てはめて各人の相続税を算出し、その金額を合計(相続税の総額)

3.各相続人の税額の計算

1.相続税の総額を実際に被相続人から相続した遺産の金額の割合に応じて実際に各相続人が負担する相続税額を算出

2.各相続人の生前贈与状況や属性に応じて相続税額の加算、贈与税額控除、配偶者の税額軽減、未成年者控除、障害者控除、相次相続控除、外国税額控除、相続時精算課税制度適用財産に係る贈与税額控除を適用

このように、相続税の納税額はかなり長いプロセスを経て計算されます。

具体的に計算してみるとわかりますが、同じ1千万円の財産を相続するのに、相続税が200万円かかる方もおられれば、300万円かかる方もおられます。

これは、相続税の計算が遺産取得税体系を基本としつつも、一部遺産税体系も取り入れていることに起因しています。

1億円の財産があるから20%課されるといった単純な話ではありませんので、ご注意下さい。

 

 

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