2017.07.10
譲渡所得
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譲渡所得
譲渡所得の計算
譲渡所得とは、個人が土地や建物、株式等を譲渡することで生ずる所得をいいます。
ただし、棚卸資産を譲渡することによる所得は除きます。
譲渡所得の特徴として、他の所得と合算され総合課税される所得と、他の所得とは分離され課税される所得の2つの所得が存在することが挙げられます。
総合課税される譲渡所得は税率が累進課税ですが、分離課税される譲渡所得は税率が固定税率となっています。
実務でよく出てくる譲渡所得は不動産や株式を譲渡した場合の分離課税の譲渡所得ですが、政策的な意味合い等からそれぞれ非常に多くの特例が設けられています。
一般的によく知られている特例としては、居住用不動産を譲渡した場合の3,000万円控除の特例が挙げられます。
また、相続財産を譲渡した場合の譲渡所得の特例もありますので、財産を相続したものの利用予定がなければ相続後3年10ヶ月以内に譲渡することで、納付した相続税の一部を譲渡所得の譲渡経費にし、税負担を緩和する対策を採ることも可能です。